ベルリン・フィル12人のチェリストたち、4年ぶりのニュー・アルバム

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ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のチェロ・セクション全員で構成される“ベルリンフィル12人のチェリストたち”が、6月30日に4年ぶりとなるニューアルバム『ばら色の人生~パリへのオマージュ~』をリリース、7月3日からは来日公演が行なわれる。

この12人は、1966年のベルリン・フィル日本公演旅行中、チェロカルテットがNHKなどで演奏したのがきっかけとなり活動を開始、1972年オーストリア放送協会の依頼により、ザルツブルクでクレンゲルの「讃歌」を演奏した際に“ベルリンフィル12人のチェリストたち”を名乗ったことからキャリアがスタートする。彼らの完全プログラムによる最初の公演は日本の早稲田大学大隈講堂、1973年10月26日のことだった。

以来、比類なき存在として、ベルリン・フィルの音楽監督が故カラヤンからアバド、そしてラトルへという時代の移り変わりの中にあって、彼ら12人も世代交代を経験しながら更に磨きがかかり、現在にいたっている。

また、この12人は音楽外交使節としても大きく貢献。祖国ドイツの統一や世界平和のために果たした役割は計り知れない。さらに、数回にわたる天皇陛下の前での御前演奏や1996年に神戸で行なった阪神淡路大震災チャリティコンサートなど、日本とドイツの親善の架け橋としても大きな役割を果たしている。

そんな彼らの新作アルバムは、彼らが長年発売を待ち望んでいたフランス音楽集。メンバーの一人、ルートヴィヒ・クワントは次のように語っている。

「私たちは、フランスゆかりの音楽を集めたアルバムを制作したいと長年考えていました。フランスは、ピエール・フルニエ、モーリス・ジャンドロン、ポール・トルトゥリエなど数々の偉大なチェリストを輩出してきた国でもあります。今回、ニューアルバムの選曲を進めるなかで、12台のチェロにうってつけの曲を、いくつも見つけました。ほどなく気づいたのは、1940年代のパリの音楽が、彩り豊かな宝庫だったという事実です。当時は「パリの花」などのヒット曲や「ばら色の人生」「残されし恋には」といった不朽の名曲が生まれた時代でした。その他、シャンソン、映画音楽、クラシックの定番曲なども取り入れ、私たちのアンサンブルにとって願ってもないアルバムができあがりました。フランスの音楽風景を再発見する旅に、皆様をお招きできることを嬉しく思っています。」

「ばら色の人生」「月の光」「ジムノペディ」…、軽やかで粋で大胆なフランスの郷愁が香る12本のチェロアンサンブルは、贅沢で優雅な音楽の贈り物だ。

『ばら色の人生~パリへのオマージュ』
2010年6月30日リリース
TOCE-90133(HQCD)\2,800
・ヴァンサン・スコット:パリの橋の下
・フォーレ:パヴァーヌ
・ジョルジュ・ユルメール:ピガール
・シャルル・トレネ:残されし恋には(フランス映画「夜霧の恋人たち」(1968)主題歌
・ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
・ミシェル・ルグラン:女は女である(映画「女は女である」(1961)より
・アンリ・ブールテイル:パリの花
・ドビュッシー:月の光
・ピエール・ルイギ/エディット・ピアフ:ばら色の人生
・ヴァンサン・スコット:パリの空の下(フランス映画「巴里の空の下~セーヌは流れる(1951)」主題歌
・サティ:ジムノペディ第1番
・プーランク:人間の顔
・日本盤ボーナス・トラック:ショパン プレリュードロ短調

<2010年日本ツアー>
7月3日(土)18時開演 愛知県芸術劇場コンサートホール
[問]CBCイベント事業部 TEL : 052-241-8118
7月4日(日)14時開演 サントリーホール
[問]ノア・チケット TEL : 03-5386-9999
7月6日(火)19時開演 三田市総合文化センター「郷の音ホール」
[問]チケットセンター TEL : 079-559-8101
7月7日(水)19時開演 山口市民会館 大ホール
[問]山口市文化振興財団 TEL : 083-901-2222
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